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重要問題習得講座を現在受講しており猛烈な勢いで論文演習をしています。重要問題習得講座とは受験生間ではいわゆる重問と呼ばれているアガルートが出している予備試験や司法試験用の演習問題教材です(論証集と異なり市販されていません)。司法試験は基礎が大事と言われます。自分は重問にある問題を基礎知識と位置付け、それ以外は応用という扱いにしようと思っています。論文演習の基礎を固めるという重要な段階ですが、まあ難しいですw。『論招集の使い方』を毎日聴いているのでなんとなく論証が浮かぶようになったのでアウトプット主義の自分はさっそく演習に突入し始めました。
講義の有用性
重要問題習得講座は他の講座と同様に製本テキストとオンラインによる映像講義によって構成されています。テキストに問題及び解答という必須事項がすべて記載されており、講義を聞く必要はないという人もいます。
これは半分正しく半分間違いだと思います。この言葉が当てはまる人は中級者です。中級者の人ならば大枠の知識がある程度身に付いているので講義を聞くよりも答案の流れや書き方の方が重要であるため、ポイントのみの解説と解答例で勉強すれば十分です。
しかし初学者及び基礎に自信がない人にとっては周りの受験生が当然のように分かっていることすらできないため講義で説明する必須事項や枠組みを勉強しなければなりません。重要問題習得講座ではテキストの模範解答に対して分かりやすく補助説明を加えるという講義内容なので初学者にとっては最低一周しておく価値があります。講義で重要だと思った箇所は随時テキストに書き込んでおけば二周目以降は講義動画を視聴する必要はないのでテキストを回す時間も短く済みます。
書くことから逃げない
論文式という試験形態からして分かる通り書く試験です。勉強方法は合格者それぞれ細かな点は異なっていましたが、多くの合格者は論文を書くことを怠らなかったという点で共通していました。答案を書きすぎて後悔したという合格者はいないというある合格者の話を聞いてなるほどと思いました。
論文の勉強をしていて、書くということの心理的なハードルが未だにかなり高いです。毎回「よし!書くぞ!」みたいな気合を自分に入れてます。おそらくマーク式の試験ばかり経験していたので、書くということに慣れていないことが原因だと思います。いちいち気合を入れるほどの心理的ハードルを感じず、当然のように書ける状態に持っていくことが目標です。
ついつい頭の中で答案を構成して大体合っているでしょ!と自分の都合の良いように甘く解釈し、問題と真摯に向き合うことを怠ってしまうことが僕の場合よくあります。慣れてきたら1問毎にわざわざ書くことはかえって非効率であり、答案構成で済ませて多くの問題を解いた方が良いと思いますが、今の自分はそんな段階ではありません。書く→講義を聞く→修正→復習→再び書くというプロセスを何度も何度も繰り返し、書くことから逃げないようにします。
そもそも本番が論文試験なのだから、練習段階で本番と同様又はそれ以上の負荷をかけていなければ当日の緊張状態の中で力を発揮できるわけがありません。すべて自分への戒めの言葉ですが、怠けずに論文を書きます。
重要問題習得講座や論証集も含めた予備試験合格に必要な全部入りパックカリキュラムのレビュー記事はこちらです
理解できるからといって書けるとは限らない
『論招集の使い方』のおかげでそこそこキーワードや落とせない論証部分がなんなのか理解し始めたので実際に書くというステップに突入しました。びっくりするくらい手が止まってしまいます。理解してなきゃ本当に書けません。こんなに書けないのか!と今の自分の現実がよく分かります。
理解できる→書けるという間には自分が思ってるよりもずっと大きなギャップがあると分かりました。早い段階で気付けて良かったです。
また手がかりが六法だけということもあり条文の文言の重要性も再確認できました。講義を聴きながらテキストを読むインプットは分かったような気にさせてくれますが、それは講師の教え方が上手なだけであり自分の実力ではありません。
演習をして自分の現実が初めてよく分かります。これからも演習メインでいかに点数の付く答案が書けるかを意識して答案作成に励みます。
演習の重要性
当初自分は論証集の論点を覚えたら問題も解けるようになると思い込んでいました。しかしそれは大きな勘違いでした。まず論証集に載っていない問題も当然のように出題されます。
また論証集で学ぶように①論点名→②論証を想起というプロセスと、演習による①問題文を読む→②論点抽出→③論証を想起するというプロセスは大きく異なります。予め論点名が分かっている勉強では問題文から論点を抽出するという力が付きません。考えてみれば当たり前のことですが、改めて問題演習(アウトプット)の重要性を重要問題習得講座で思い知らされました。
令和1年の予備試験論文を題材に重問で対応できたか検証した記事はこちらです
『論招集の使い方』との相性がやはり良いと実感
法律にはある論点に対して複数の学説が対立していることがよくあります。そのため1つ問題に対して複数の解答筋が考えられることがあります。アガルートで学んでいる人は工藤先生がオススメしている説で解答を書き、模範答案も同様の説で書かれています。なので一貫した説による演習が可能です。
しかし演習書の中には複数人によって解答が作成されている場合があり、問題によって採用する説が異なっている場合があり初学者にとっては混乱する危険性があります。アガルートの重問テキストは工藤先生が全問題監修しているので一貫性が保たれています。
論証は一言一句覚えるものではないので、自分の書いた答案と模範答案が完全に一致するということはありません。ただ論証集で学んだ思考過程で書いた自分の答案と同様の過程で模範解答も書かれているので、どれくらい自分の力が付いているのか実感できます。
まとめ
・基礎知識の強化に最適
・論証が理解できるといって書けるとは限らない
・講義はやっぱり分かりやすい
・論証集の使い方と相性抜群
少しでも気になったり勉強への不安がある人は無料の個別相談を利用してみましょう
行政書士試験でも問題を解きまくって実力を付けたので予備試験の場合も答案を書きまくろうと思います。答案作成→模範答案確認→修正→復習という学習を淡々と繰り返していこうと思います。ただ行政書士試験の場合はマーク式がメインなので演習しまくってもそんなに疲れないのですが、予備試験は実際に手を動かして答案を書くので腕がものすごく疲れます。予備試験も司法試験も合格者の人は相当努力したんだろうなぁと自分が勉強を始めて実感します。体力も必要な試験なのかな?と思います。この後もすぐ一通答案を書きます!!